酵素について①
- keikouto59
- 2023年7月25日
- 読了時間: 2分
以前、手作り酵素を作ったお話を記しましたがここで酵素について
日本では定義があいまいなようですが、アメリカでは9番目の栄養素として栄養学に組み込まれています。
①たんぱく質 ②炭水化物 ③脂質 ④ビタミン ⑤ミネラル⑥食物繊維 ⑦水 ⑧ファイトケミカル ⑨酵素
日本の栄養素では⑦までですが、アメリカで日本よりも栄養に対する意識が国民に浸透しているようです。
酵素の特性
酵素はあらゆる生物に存在し、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子です。生体内で作り出されるたんぱく質を基にして構成されます。
食べ物を消化するのも、エネルギーを作り出すのも、体の毒素を分解するのも、体の中の不要な物質を分解するのも、呼吸も心臓を動かすのもすべて酵素を触媒にして科学反応を起こしています。
人間の体は100兆個の細胞でできており、これらが1000万回/秒の化学反応を行っています。全ての生命活動には酵素が必要で、酵素なくして人は生きていくことができません。
酵素の三大特性
1.基質特異性
酵素は一つの仕事しかできません。しかし、それぞれが集まれば複雑な目的も達成することができます。現在人間の細胞には、2万種類以上の異なった酵素が存在します。
たんぱく質分解酵素だけで9000種類以上存在し、人間の細胞を作り出すためには
13000種の酵素を使用すると言われています。
2.最適温度
酵素はたんぱく質で出来ているためとても熱に弱いのです。48℃で2時間、50℃で20分、53℃で2分で活性を失います。体を温めると酵素活性が高まり、体温が下がると酵素の活性が低下します。人の体温は36.5℃が最適とされていて、身体細胞の新陳代謝が
活発、免疫力も高く、体内酵素の活性も高い状態になります。
一方、35.5℃で自律神経の機能が低下し、排泄機能低下や、新陳代謝が不活性になるため肌トラブルなどが出始めます。34℃では自分で自分の体を自由に動かす事ができない体温。33℃で死の入り口。山で遭難し、幻覚が出てくる体温と言うことだそうです。体温が1℃下がる毎にどんどん酵素の活性が低下して死に近づいていきます。
3.最適pH
体内の消化器官内のpHに合わせて酵素活性が高まるようになっています。胃酸に多く含まれるプロテアーゼは酸性で、唾液や腸液に含まれるアミラーゼは中性で、
膵液から出て十二指腸で活躍するリパーゼはアルカリ性で、活性化するようになっています。食後に水分を取りすぎると胃酸が薄まって消化を阻害するので注意しましょう。食後は2時間程空けてから水分摂取を開始するのが消化には優しいです。
(鈴木正道氏記述より引用)
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