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執筆者の写真keikouto59

不安神経症

50代の男性が奥様と一緒にいらっしゃいました。6日前から激しい頭痛やめまい、不安感、動悸、息苦しさ、不眠・・・といろいろな症状に見舞われ脳神経外科でMRIの検査をしても異常なしと言うことで心療内科でアルプラゾラム(ベンゾジアゼンピン系)、パロキセチン(SSDI)処方されているいうことでした。1か月まえから右ひざの痛みや肩こり、腰痛もあるそうです。


ご本人は低血糖でなってるのかもしれないとも思っていたそうです。脈診では脾虚、肺虚で血糖値も境界線なんだそうです。それぞれ虚している経絡を補い整えていきます。


うつ伏せになっていただき首や背中、腰など必要なツボに治療を加えていきます。中には皮膚表面が硬くなり過ぎていて針が入らなくなってしまっている所もありました。過剰なストレスによって皮膚のトーヌスも異常に高まっているのでしょうか?初回の治療でかなり楽になったそうでその後、お仕事の都合で週に1回の治療に通われました。その都度、訴えられる背中や腰、首、肩などの症状に適宜治療を加え医師からも断薬の許可を受けられるまでに快復していかれました。


不安神経症、心身症、自律神経失調症などなど以前にもお話ししましたがコロナ禍で外出の自粛、人との接触制限、手洗い、うがいなど日々の衛生管理、マスク着用などなど精神的ストレスも臨界点ギリギリもしくはオーバーフローたり・・・自律神経系の働きの消耗と言うか摩耗と言うか弱化と言うか精神的にも肉体的にも耐性が無くなってしまっているように思える今日この頃です。


そんな中、心療内科や精神科を受診される人がとても増えているそうです。

そういった方を診させていただくと、もともと機能の弱かった臓器や器官の働きが正常な働きを維持できなくなって機能低下あるいは逆に機能亢進してしまっています。


東洋医学では身体の状態を把握する目安に脈診と言う方法があります。五臓の状況を診てそれぞれに割り当てられた体表の刺激点(ツボ)を刺激して調整します。


以前から少し体調がすぐれない状態にある人がちょっとしたきっかけがトリガーとなって急に不安、不眠、めまい、頭痛・・・など強い不定愁訴に見舞われることがあります。そういった方には針治療がかなりの効果を上げています。


針治療は最小限の刺激で身体に最大限の効果を出させる治療法です。種々検査しても異常が認められないでお困りの方は是非、お近くの鍼灸院を訪ねられたらと思います。

薬に頼るより御自分の治癒力を高めて元の身体の状態にしていく方がとても理に叶ってていいと思います。

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