無痛、身体にやさしいソフトな治療法
大峰鍼灸整骨院



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【脊柱管狭窄症】
1.病態
脊柱管が狭窄し、神経根・馬尾神経・脊髄が圧迫を受ける病態。下部腰椎レベル(L3~L4、L4~L5)に好発するので馬尾神経障害性が多いようです(脊髄の下端はL2椎体の高さ)。後天性に脊柱管が圧迫を受ける原因としては、椎間関節の退行性変化、椎間板ヘルニア、脊椎椎間板症、脊椎辷り症、黄靱帯肥厚などがあります。老人男性に多いようです。
2.症状・所見
診断が馬尾性脊柱管狭窄症であって、神経根部影響を受けることが多いので、臨床上は①と②を同時に訴えることが多いです。
①神経根圧迫
神経根刺激症状が出ます。下部腰椎レベルの脊柱管狭窄が多いので、仙骨神経叢から出る神経が侵され、とくに坐骨神経(大腿二頭筋、下腿部諸筋)上殿神経(中・小殿筋)のコリ痛を訴えます。
②馬尾神経圧迫
機械的圧迫とそれに伴う神経の阻血性変化により、下肢の神経痛とともに神経性の間欠性跛行が出ます(圧迫は軽度なので、運動負荷が少ない場合は間欠性跛行は出現しません)。10 分間程度歩行し間欠性跛行が出現時、しゃがんで腰を曲げると、脊柱管の圧迫の程度が弱くなるので、症状軽快します。
※間欠性跛行:安静時歩行開始時には症状ないが、500 メートル以内の歩行で疼痛脱力により、足が前に出にくくなる状態。脊柱管狭窄症性と動脈閉塞性間欠性跛行症性があります。
坐骨神経痛:本症は、体動歩行で、ただちに痛みが出ます。
3.脊柱管狭窄症の針灸治療
本症は針灸適応と不適応の境界領域にあり、自覚症状が軽いのに限り、針灸有効です。
1)陰部神経刺針
位置:伏臥位で、上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線で、上方から 1/2 ~ 3/5 の領域。
解説:馬尾性脊柱管狭窄症に対し、陰部神経刺針を行うと、患者の半数程度で症状が速効的に軽減するという印象があります。内腸骨動脈の枝は、骨盤の筋・膀胱・直腸・会陰骨盤部に広範囲に分布していますが、陰部神経は膀胱直腸の運動と知覚を支配しているので、馬尾神経圧迫の際に生ずる膀胱直腸障害と関係があるのでしょう。あるいは本刺針により梨状筋の起始のトリガー解消することで陰部神経興奮の鎮静が図れるのでしょう。
【治療法】
刺針:直刺で2~3寸針を当該部位に刺入することで効果がられることが多いです。
しかし、解剖学的解析による深部軟部組織の循環障害改善を狙った鍼治療法を選択する前に私は、種々の下肢症状は骨盤の傾き、捻じれ、脊柱、四肢の歪み、捻じれを修正することによってMRI画像に写し出された窄された脊髄であっても身体全体のバランスが改善されその脊髄への負荷がかからない状態に身体を整えれば症状が取れるのでまず初めに、無痛のオステオパシー的誇張法を行います。
もちろん、均整が取れたその人にとっての最適な姿勢を維持するための生活上の改善は行ってもらう必要があります。